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	        懸田貴嗣 
		 		    
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		     ヘンデル・フェスティバル・ジャパンには、途中お休みした回もありますが、第一回公演から参加させていただいています。  
数々のヘンデルによる大規模作品の通奏低音を経験してきましたが、毎回ヘンデルの音楽がもつ劇的なエネルギーに圧倒され続けています。  
ヘンデル作品の通奏低音はあらゆる多様性に満ちています。  
アリアでの歌手と同等の旋律的な魅力、合唱曲のポリフォニックな豊かさと推進力レチタティーヴォ・アッコンパニャートの激しい感情表現、レチタティーヴォ・セッコの自在な語り口。  
初期の作品から晩年の作品まで、通奏低音というパートだけを取り上げたとしても、ヘンデルのつきることのない創意は聴く人だけでなく、演奏するものの心もとらえてはなさないのです。  
今回上演する《ベルシャザル》は、1745年ヘンデル円熟期のオラトリオですが、どんなヘンデルの新しいアイディアに出会うことができるのか、とても楽しみにしています。  |