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2018年1月18日
悲劇のヒロイン、テオドーラを歌う阿部早希子さん |
《テオドーラ》公演を終えて 三澤寿喜 ヘンデル存命中、《テオドーラ》の上演回数は僅かに4回。これはヘンデル・オラトリオのワースト記録です。本公演はその汚名を雪ごうと挑んだ公演でした。 さて、公演を終えた今、この公演が汚名を雪ぐことになったのか、あるいは、汚名をさらに塗り重ねたに過ぎなかったのか、その判断は会場のお客様に委ねるしかありません。 しかし、我々演奏者一同は、リハーサルで初めてこの作品と向き合い、音を紡ぐうちに、この作品が「紛れもない、晩年の、崇高な傑作」であることを実感し始めていました。その思いは本番の演奏が進むにつれて確信へと変わり、最後はこれまで体験したこともないような高揚感、恍惚感に包まれて演奏を終えました。 生演奏ですので細かな事故はつきものです。しかし、あらためて「ヘンデルってすごい!!」という思いを演奏者全員が共有することのできた、本当に幸せな演奏となりました。 もしもお客様の中に「ヘンデルは初めて聴いたけど、すごいね!!」と思っていただけた方がいらっしゃったなら、これほど嬉しいことはありません。 出演者、お客様、字幕始め裏方の皆様、ご支援いただいた方々、そして、この公演に関わったすべての皆様に心から感謝します。 追伸:HFJのHPメールアドレスに皆様の感想など寄せていただければ幸いです。こちらから>>
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