Handel Festival Japan

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2018年1月18日

公演を終えて(実行委員長・指揮者 三澤寿喜)

出演者の写真悲劇のヒロイン、テオドーラを歌う阿部早希子さん
出演者の写真終演後のカーテンコール

2018年1月14日 HFJ《テオドーラ》公演より(撮影:青柳聡)

《テオドーラ》公演を終えて

三澤寿喜
ヘンデル・フェスティバル・ジャパン実行委員長
キャノンズ・コンサート室内合唱団&管弦楽団指揮者

去る1月14日(日)、浜離宮朝日ホールにてヘンデルのオラトリオ《テオドーラ》を演奏しました。

ヘンデル存命中、《テオドーラ》の上演回数は僅かに4回。これはヘンデル・オラトリオのワースト記録です。本公演はその汚名を雪ごうと挑んだ公演でした。

さて、公演を終えた今、この公演が汚名を雪ぐことになったのか、あるいは、汚名をさらに塗り重ねたに過ぎなかったのか、その判断は会場のお客様に委ねるしかありません。

しかし、我々演奏者一同は、リハーサルで初めてこの作品と向き合い、音を紡ぐうちに、この作品が「紛れもない、晩年の、崇高な傑作」であることを実感し始めていました。その思いは本番の演奏が進むにつれて確信へと変わり、最後はこれまで体験したこともないような高揚感、恍惚感に包まれて演奏を終えました。

生演奏ですので細かな事故はつきものです。しかし、あらためて「ヘンデルってすごい!!」という思いを演奏者全員が共有することのできた、本当に幸せな演奏となりました。

もしもお客様の中に「ヘンデルは初めて聴いたけど、すごいね!!」と思っていただけた方がいらっしゃったなら、これほど嬉しいことはありません。

出演者、お客様、字幕始め裏方の皆様、ご支援いただいた方々、そして、この公演に関わったすべての皆様に心から感謝します。
有難うございました。
2018年1月19日 

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