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2020年1月10日
写真は、私の大事なヘンデルの楽譜です。留学した王立音楽大学の図書館では、時々使われなくなった楽譜が売られています。あの頃はまだネットで簡単に楽譜が見られなかったので、ヘンデルの楽譜が出るたびに購入していました。茶色い楽譜の表には値段が印刷されているのですが、あまりにも古いので、ポンドではなく、「ユダスマカベウス」は2シリング、「サムソン」は2シリングと6ペンス、「エイシスとガラテア」は1シリング6ペンスとなっています。これらの楽譜は既に新しい楽譜でも持っているのですが、深い歴史と留学生活を感じるので、いつも傍に置いてあります。 |
私とヘンデルとの出会いは、幼いころに習い始めたヴァイオリンの練習曲です。あの頃は、作曲家の名前など覚えずに練習していましたが、成長してから昔の楽譜を見ると、好きだった曲はことごとくヘンデルだったということがわかりました。その後音大へ進み、友人たちが、ドイツリートやイタリアオペラを勉強しているときも、1人でヘンデルの曲に取り組んでいました。
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