2000年に新しくヘンデル作と認定され、話題となった《グローリア》(HWV deest)を始めとして、器楽伴奏付きカンタータ《棄てられたアルミーダ》(HWV 105)など、ヘンデルの若い頃の作品を中心としたプログラム。 《グローリア》も《棄てられたアルミーダ》もともに高い集中力と技巧を要し、どちらかひとつだけでもプログラムに入っていれば十分「挑戦的」ですが、なんと末吉さんはこの2曲をひとつのコンサートで歌います。バロック・ヴァイオリン2本、バロック・チェロ、チェンバロの古楽器伴奏による華やかで技巧的な声楽曲をお楽しみください。HFJおなじみのバリトンの牧野正人さんがゲスト出演の予定。 HFJ実行委員長の三澤寿喜が曲間で簡単な解説をする予定。
ヘンデル・フェスティバル・ジャパン後援企画 |
《時と悟りの勝利》(HWV 46a)もヘンデルの青年期(イタリア時代初期)の作品。擬人化された「美」、「快楽」、「悟り」、「時」が登場し、人の生き方について論争が繰り広げられます。「快楽」の誘惑に負けそうになった「美」が最後は正しい真実の道を歩むことを決意します。ソプラノの小野綾子さんが「美」と「快楽」の二役を歌い、「悟り」や「時」は朗読で語り継いでドラマを進行させるという大変ユニークな企画です。こちらも古楽演奏で、バロック・ヴァイオリンやチェンバロに加えてヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダーも加わり、多彩です。抜粋とはいえ、めったに演奏されることのない作品ですのでこの機会に是非。
HFJ実行委員長の三澤寿喜がプレ・トークをする予定。
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