活動記録
主題「魔女にみるヘンデルの人間愛」
ヘンデルのオペラにおいて魔女が登場するのは《リナルド》、《テーゼオ》、《アマディージ》、《アルチーナ》の4作です。そのいずれにおいても魔女は恋を実らせることができません。ヘンデルはそのような哀れな魔女に対して、人間愛に満ちた温かな眼差しを向けています。
人間愛はヘンデルの劇場作品を一貫する特徴でもあります。ヘンデルの深い人間愛はどのように育まれたのか、そのルーツにも迫ります。
講師:三澤寿喜
日時:2012年12月22日(土) 14:00~16:00
会場:池上ルーテル教会
「1735年初演版」全曲公演(演奏会形式)
第10回となります本フェスティバルの主題は「魔女にみるヘンデルの人間愛」です。奇異に思われるかもしれませんが、ヘンデルにおいて魔女は弱者の象徴です。どんなに魔術を駆使して人間の男を誘惑しようとも、最後には魔術が解け、本来の醜悪な姿を曝し、愛する男に逃げられてしまう哀れな女、それが魔女なのです。
1735年にロンドン、コヴェント・ガーデン王立劇場で初演されたオペラ《アルチーナ》はヘンデルのイタリア・オペラの最後の成功作であると同時に、ヘンデルの「魔女ものオペラ」の最高傑作でもあります。
2013年1月14日(月・祝) 開演16:30 終演予定20:30
浜離宮朝日ホール
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2012年9月18日より発売開始します。
一般S席:7500円 一般A席:6000円
学生(当日のみ):3000円
支援会会員S席:5200円 支援会会員A席:4200円
※学生券・・・アレグロミュージックにて電話予約可。当日渡し
アレグロミュージック ・・・ 03-5216-7131
朝日ホール・チケットセンター ・・・ 03-3267-9990
東京文化会館チケットサービス ・・・ 03-5685-0650
※企画1のチケットはアレグロミュージックでは取り扱いません。
作曲は1735年2月から4月8日。台本作者は不明(アリオストの『狂乱のオルランド』に基づくファンツァリアの『アルチーナの島』の翻案)。初演は1735年4月16日、コヴェント・ガーデン王立劇場。
パレスチナにおける十字軍の聖地回復の頃の、とある魔法の島。女王にして魔女であるアルチーナが人間の男ルッジェーロに恋し、魔術を使って相思相愛の仲となる。しかし、ルッジェーロのかつての恋人ブラダマンテが現れると、ルッジェーロはアルチーナを捨て、ブラダマンテとのかつての愛を取り戻す。捨てられた魔女アルチーナの苦悩と復讐の思いが激しく交錯する第2幕が最高の聴きどころ。
撮影:青柳聡
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ヘンデル・フェスティバル・ジャパン実行委員会
国際ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル協会(ドイツ、ハレ)